グレアム・チャップマン 山田康雄の写真 画像 クチコミ!! |
エディターレビュー “チーズ職人を讃えよ”と、かつて賢い男が言った。あるいは、言わなかったかもしれない。とにかく要点は、『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』は宗教風刺だが、特定の宗教や宗教の指導者を狙ってはいないことだ(まあ、たとえば、ナザレのイエスとか)。そうではなく、信者の中でも愚かで熱狂的な者たちや、ナザレの彼が別にこだわっていなかった事柄をからかっているだけ。むやみやたらと宗教を振りかざし、偽善を行うことへの攻撃なのだ。そうした内容にもかかわらず、1979年に本作品が公開された当時は、本作品を実際に見なかった者たちが、この映画は実に“論議の余地がある”と見なした。『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』はタイトルどおり、ブライアン(グレアム・チャップマン)という名の男の話。のちにベツレヘムの飼い葉桶として有名になるものにほど近い掘っ立て小屋で、12月25日に誕生した。ブライアンは救世主だと勘違いされてしまい、様々な宗教や政治の派閥に利用され、虐待され、食い物にされる。これが、実に、実に愉快なのである。特に印象に残る場面を挙げてみよう。強烈なシャーリー・バッシーとジェイムズ・ボンドのようなタイトルソング。反ローマ帝国の抗議団体、ユダヤ人人民戦線、ユダヤの人民戦線の熾烈な争い。マイケル・ペイリンが演じる舌足らずで滑稽なピラト長官。ブライアンが、偽偶像崇拝者たちには本人たちのことを考えさせようと急き立て、それに応えて崇拝者たちが口を揃えて“はい、私たちは自分たちのことを考えねばなりません!”と言う場面。こうした変人から逃げようとサンダルをなくすことまで含め、ブライアンのやることすべてが“救世主であるしるし”として解釈されてしまう。『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』はモンティ・パイソンの最高傑作に数えられるだけでなく、今なお、このグループの最も鋭く賢い風刺でもある。パイソンを讃えよ。(Jim Emerso, Amazon.com)
エディターレビュー イギリスきってのギャググループ、モンティ・パイソンがTVシリーズ終了後に本格的に映画進出した作品。以前にもTV版傑作選である『アンド・ナウ』があるが、本格的な劇場版は本作が1作目。 その第1作はイギリスの誇りともいえるアーサー王と円卓の騎士の聖杯探求譚を徹頭徹尾からかった大変不謹慎な作品。アーサーも騎士も、その他脇のキャラクターたちもみなバカ丸出し。 それとは裏腹に、美術考証が妙に正しいのもまたおかしい。そして彼らの旅と平行して起こる歴史学者殺人事件とともに劇映画史上、おそらく最もアヴァンギャルドなラストを迎える、他に類をみない傑作だ。 本DVDでは、日本ではながらく幻となっていた日本語吹替版をはじめとする特典が大量に詰め込まれており、マニアやファンならずとも手元に置いておきたい永久保存版だ。(田中 元) |
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