ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]の写真 画像 クチコミ!! |
クチコミオススメ平均: ![]() 闇でも ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
後半、失明しているが故に、聴覚は敏感になります。独房の静寂はセルマに痛々しく突き刺さる。しかし、通風口からかすかに聞こえてくる賛美歌が、乾いた心を潤すのです。この対比により、痛いほど音楽を愛しているということが分かります。
一見して無秩序に思える、工場の音、列車の音やレコードのノイズからもリズムを紡ぎ出し、壮大なミュージカルを想像、ないし創造することができる、これは現実逃避というよりも、苦境にあっても強く在ることのできる天賦の才能だと思います。その力強さに心打たれました。もちろん、逃避的な空想もありましたが、それは一部のことです。現実逃避ならあそこまで美しい曲は創れないでしょう。 また、セルマ演じるビョークも芸術性が爆発しており、すごいの一言。ラース監督とビョークの天才的才能が織り成した、奇跡の作品だと思います。極めて悲惨な話ですが、同時に元気ももらえる映画です。 物語を終わらせるな ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
2000年度カンヌ映画祭、最高賞受賞作。
扱っている主題は過酷で、醜く、現実の苦さを強く湛えているが、愛にも満ちている。 舞台はアメリカの片田舎だが、東欧のような翳りと湿気が全編に漂う。 反面、要所にミュージカル調のシーンが効果的に挿まれ、水を得たように活きづくセルマが愛しい。 演じるはかのビョーク、独唱シーンすらオーケストラを従えたような存在感で、さすがの一言。 本作は試金石だ。 拒絶や断定をして自分の世界を保とうとする人は少なくはないだろう。 だが、安易な即断で目を逸らしてはもったいない。 本作はあなたにショックを与え、理解できない異物のような不快さを持つかもしれない。 だが人生にとっては有意義な経験であり、貴重な出会いであるのではないか? ボクはセルマを受けとめたい。 微力で、まだ方法もわからないが、「物語を終わらせない」というのは一つの指針だろう。 セルマの出番は終わっても、物語は続く。 それはボクやあなたの出番が終わる時にも、同じであるはずだ。 キリスト受難劇の現代訳 ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
遺伝性疾患で手術しなければ盲目になる息子の手術費用を騙しとろうとした警官を殺してしまい絞首刑になる。
粗筋だけでは救いのない話ですが、物語構造はキリスト受難劇の現代版翻訳です。受難劇とはやや異なる共感・同情をさそう主人公が徐々にミュージカル仕立で受難劇のような状況に巻き込まれて..と考える事に意味のある作品と思います。 純エンターテイメントとしてはともかく、現代版のヨハネ・マタイの受難劇を鑑賞するつもりなら意義のある作品と思います。ちなみに私は専門家でもキリスト教徒でもありませんが.. ラース・フォン・トリアー監督の作家性を味わう作品だった ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
野口英世は貧乏で左手が不自由なのに偉業を成したし、
ベートーヴェンは耳が聴こえないのに名曲を残したよ。 「五体不満足」の乙武洋匡さんの笑顔は素晴らしいし、 障害があっても自尊心をもって幸せになれると思うよ。 私はそう考えるけど、あの主人公は違うのよね・・。 あの母親の生き方に、まるで共感できない映画だった。 もし私がセルマの息子だったら、目が見えないことより 「お前の母ちゃん、猟奇殺人犯!」って、一生、陰口を 言われ続けることの方が、ずっと、ずっと、辛いと思う。 人にとって、何が幸せなのかと、そこら辺の価値観が 違うので、セルマに同情できないまま、あの結末へ。 目が悪いというより、視野が狭い女で、頭が悪く見えた。 あの短絡的な行動が残された息子を不幸にする感じ・・。 ラース・フォン・トリアー監督の作家性を味わう作品で、 好きになれないし、かなり苦手なミュージカルだった。 ミュージカルは・・ ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
最初の印象はやすっぽいカメラワーク。
高校生の自主制作映画でももっとうまく撮ってる。 内容はおしん。 我慢に我慢をして幸せをーーみたいなのりですが文字通りまっ逆さまに落ちます。 間間に挿入されるミュージカルはストーリーに関係ないので飛ばして見た。 目がよく見えなくただでもミスが多いのに仕事中に自分の空想に耽る主人公に嫌悪を感じる。 弁護士の費用と子供の手術代を二者択一にするのに違和感を覚える。 突然床が抜ける巨大な音にはこのワイも驚いた。 頑なでおろかで融通の利かない主人公にイライラするがそれがなければこんなに話題にはならなかったので成功じゃないの。
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着メロと着うた、歌詞、MP3、音楽PVのダウンロード 関連サイト ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD] 関連キーワード Creator : ラース・フォン・トリアー ビョーク カトリーヌ・ドヌーブ デビット・モース ピーター・ストーメア ジョエル・グレイ 関連商品 ライフ・イズ・ビューティフル [DVD] 奇跡の海 プレミアム・エディション [DVD] タクシードライバー コレクターズ・エディション [DVD] I am Sam/アイ・アム・サム [DVD] カッコーの巣の上で [DVD]
エディターレビュー ビョーク扮するセルマは、チェコからの移民。プレス工場で働き、唯一の楽しみはミュージカルという空想の世界を創りあげること。遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘いながら、同じ病に侵された息子の手術費用を稼ぐため身を粉にして働く毎日。そのセルマにあまりに残酷な運命が待ち受けていた…。 「非の打ちどころのないすばらしい音楽の美と、不完全で醜悪な現実が並列して描かれている。同時に演奏する2つのオーケストラのように」と同名の書で評されているように、これほど観る人のあらゆる感情を暴力的なまでに呼び覚ますミュージカルはほかにない。ラース・フォン・トリアー監督が「ビョークはセルマであり、セルマはビョークだった」と述べたように、ビョークはセルマを演じるというよりも、セルマに心を宿したビョーク自身がメッセージを投げかけているようにみえる。 洗練されすぎたカメラワークを嫌う監督が、100台のカメラを駆使して撮りあげたトリアーワールドは絶対に見逃せない。本作は2000年カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた。(野澤敦子) クチコミオススメ平均: ![]() ミュージカルの挿入に無理がある ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
場面場面で挿入される、「空想のミュージカル」が、どうもはまりの悪いお面にみえました。否応なく突きつけられる現実、これを逃れる術は自由な空想しかない、というメッセージであることは理解できるのですが、この理解自体、人為的自覚的に試みてみないとスッともたらされません。空想と現実のギャップの重みという製作者の意図が、ストレートに伝わってきません。だからミュージカルが始まると、なぜか「は?」「なんで?」と距離を置いて見てしまいました。感情移入ができないのです。
確かにこの不自然さに対するフォローは映画中にあります。「どうして突然歌が始まるのか、理解できない」という会話。しかし、それを汲んだとしてもやっぱり展開上、無理というか、ムダというか、いや、大胆に言ってしまえば、なかったほうがこの問題の重たさをよく伝えられたと思うのです(とくに最後の「息子の眼鏡」、これはたいへん見もので、ミュージカルに依存せずとも重さがよく伝わっていました)。「斬新な試み」という評価が高いですが、私には「珍奇な試作、そして失敗」と評価せざるをえません。 ビョークの演技は抜群。ますます彼女が好きになりました。 撮影方法も工夫があってよかった。「現実」を映すときはドキュメンタリ風に、素人の手持ちカメラのような撮影で、生々しさが伝わってきました(『クローバーフィールド』のような映し方)。逆に、ミュージカルの「空想」の撮影は、プロの撮影といった風になります。 最後の、映画 ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
本作を見て、衝撃だった。これは映画という世界を変える作品だと、確信した。映画には、幾つか映画の流れをかえた作品がある。「戦艦ポチョムキン」しかり「ローマの休日」しかり・・。本作もその流れを汲む、と感じた。ビョークの完璧な歌声(曲も独創的で素晴らしい)もそうだし、内容も凄かった。映画を作る際、その内容を考えるのは勿論だが、本当に考えた通りに描けるのか、という作り手の覚悟もいる。この作品は余りにも凄まじく悲しく、その度合いは人が描ける限度を逸脱している。しかし、監督はあえてその作品を描いた。特に最後の絞首刑のシーンは目をそむけるほどのリアリティと悲しみに満ち溢れ、私は余りの悲しみに打たれたが同時に、「自分にはこれほどの悲しみは描けない。この監督の領域には、入れない」と感じたものだ。その覚悟こそが、本作を傑作にしたのだ。
しかし、本作以降、映画界で傑作は出ない。映画は今は如何に金を稼げるか、しか作り手の観点は無い。そして人々は映画に徐々にではあるが、離れつつある。映画はもう滅亡しようとする時期にさしかかっているのだ。しかし、本当に映画が好きな人は忘れない。かつてビョークという天使の歌声がかなでる、「ダンサーインザダーク」という余りにも悲しい、そして映画の最期を飾るにふさわしい映画があったことを。 この映画を見て”他人の不幸は蜜の味”と思っている方に!本当にそう語れる?? ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
まず!とにかく暗い(ダークサイドに引きずり込まれるほど)。
やや暗いミュージカルと思って見ようものならとんでもなく期待を外します。 よく冗談で ”他人の不幸は蜜の味”と言う方にはお奨めです。 そして見終わった後に本当にそう語れるか。。。!? いろんな映画があるんだなぁ〜と実感しました。 楽しい気分にさせる映画 怖い気分にさせる映画 笑える映画 愛を語れる映画 等 これは。。。。気分を重くさせる映画でした。 ラストのシーンはそこまで写さなくてもと! ビョーク、いいね! ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
気の弱いロマンティストがいかにしてシビアな現実に巻き込まれていくかというお話です。
普段はオドオドしたビョークが、話し相手が自分と同趣味だと分かったときに、「貴方もミュージカル好きなの?」と、獣が獲物を捕らえるときのようなワイルドな顔つきになるのが、印象的。 最後の歌を歌ってはいけない。 ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
ビョーク演じる母親(セルマ)がとても純粋で不正などとは縁のない気丈な女性でありながら人生とは思いもよらぬ方向へ向かってしまうものだ。セルマは息子の手術代をつくるために昼も夜も工場で働く毎日。だが俗世間の汚い金銭問題に巻き込まれて彼女は殺人犯になってしまう。正しい行いをしようと努力している人に俗世間はいつも自分たちのように堕落させようとする。不幸は不幸を呼び、最悪の結末を迎えるのだがこんなにも簡単に死刑判決がでるのだろうか。視力がほとんどない女性が拳銃で人を殺害しようと思うだろうか、偶発的な事故がきっかけだとなぜ主張しないのだろうか。セルマの行動はある意味不可解ではあるが、自ら苦難の道を歩いたキリストやソクラテスのような崇高な行いのように感じられてならない。彼女が夢想するミュージカル・シーンでは敵対する人たちもなく、皆楽しそうにダンスを踊っているのがせめてもの救いではあるが、私たちはあまりにも簡単に苦難の道を歩く気高い人たちを殺してしまう。人類のレベルはまだまだ彼らのレベルに追いついていないということだ。
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クチコミオススメ平均: ![]() 批判的な方は、この映画に限らず ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
多角的に捉える事が出来ず、全体を観ず、難癖つけるのと似ていて、主観的で小さな部分しか見えてない方に思います。
せめて最後に救いが欲しかった ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
これほど賛否両論ある映画はないかもしれません。自分は完全に否定派です。
たしかにビョークの演技は迫真でした。取り返しのつかない罪を犯してしまう瞬間の演技は、見ていて本当に辛かった。頼むから時間よ戻ってと思わずにいられませんでした。それぐらい引き込まれる映画です。 でも映画って、どんな悲劇であってもどこかに希望や夢が持てるものではないでしょうか? この作品には、希望も救いもありません。とくに最期のシーンは、しばらく立ち上がれないほどのショックを受けました。そしてやりきれなさ、後味の悪さ、見なければよかったという不快感が残りました。主人公のセルマは加害者になってしまったけど、もともとは被害者だったんです。せめて最後に救ってあげてほしかったです。 どんな無力な人間にも、驚くべき能力がある ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
「セルマにとって、これはハッピーエンドなのだ」とコメントしていらっしゃる方がいましたが、私はそうは思いません。一方、別の方が、「もう一度観たいけど、二度と観たくない映画」とコメントしていたのが、まったくそのとおりだと思いました。
当時のバイト仲間が言っていました。「二度と観ない。不幸の映画よ!」と。また「途中にいきなり始まるミュージカルシーンが長すぎる。」とも。 ほんとに、不幸な映画だと思います。 しかし、セルマの空想の中での生き生きとした、大好きな歌とダンスを繰り広げるシーンは、あまりに過酷な状況を生きる彼女の、生きようとする処世術であって、苦しいからこそ、想像の世界で羽ばたく、輝ける彼女が、とても痛々しくて、私はもっとミュージカルシーンが続けばいいと思いました。想像の中では、みんなとても優しくて、彼女のことを愛してくれているから。 でも、そこまで追い詰められるほど、現実はあまりに残酷だった。 彼女は、決して死にたかったわけじゃない、たとえ自分の目が完全に見えなくなっても。 彼女はただ、不器用で、まっすぐで、誠実だった。 死ぬのが怖くて怖くて、震え上がっていた。足が立たなくなるほどに。 そんな彼女を立たせたのも、大好きな歌。 死の直前に、人生のすべてをかけて歌い上げたシーンは、息が止まるほどでした。 その歌を遮るように、死が訪れる・・・ 私は映画館を出て、泣きながら走って駅まで行きました。あまりの号泣で、恥ずかしかったから。 セルマがかわいそう。 だけじゃないのです。 セルマはシングルマザーで、病気を患っていて、経済的に苦しい生活の中で息子の手術費用をこつこつためていた。視力のタイムリミットを間近に感じ、無理な内職まで始める。 でも、働いてる工場でミスをし、首を切られる。 彼女は、弱者なのだ。とても無力な存在だとも言えると思う。 その中で、理不尽な『約束』を守り通し、そして、あの歌声・・・ どんな無力な人の中にも、必ず光り輝く個性があり、ものすごい力を秘めている。 それを感じ、私は号泣したのです。 一度は必ず、観てほしいです。ほんと、賛否両論だと思うけど。 7年ぶりに観ても嗚咽してしまいました。 ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
ミュージカルが好きで、昼間はプレス工場で働いている主人公セルマ。彼女はやがて自分が失明することを知っています。
そして愛する一人息子のために夜勤も始め、内職もします。 その理由は、遺伝でいつか自分と同じ運命になるであろう息子の目の手術のために、こつこつとお金を貯めているのです。 ストーリーは単純なのですが、観るべきところは圧倒的なセルマ(ビョーク)の存在感。あの歌声、演技。意図的にぶれ気味のハンドカメラの画像は観づらく、それはセルマの視界のようです。 ロードショーで観たとき、最初のミュージカルのシーンから、私はなぜか涙が止まりませんでした。 ミュージカルのシーンだけが、彼女の白日夢で、メイクも画面のコントラストも変わり、生きているようなセルマ、その声、その歌声が私の琴線に触れたのでしょう。 そして殺人。 これ以上のあらすじはあえて控えますが、これほど魂を揺さぶる声とこれほど暗いミュージカル映画は他にないと思います。 ビョークの個性が強すぎるので、生理的に受けいれられない方もいらっしゃると思います。事実、上映当時は最高!派と大嫌い!派にはっきり分かれました。 セルマが危機に陥ったとき、困ったとき、そのときに流れている音、リズムが突然ミュージカルに昇華し、ミュージカルが幻想なのか、現実が白日夢なのか、ミュージカルのときだけ、白っぽい画面が、カラーコントラストが鮮やかに変わり、セルマの表情が”生きて”いるのです。 そして、『秘密の約束』と息子のために、嘘の証言をします。そして衝撃の結末。 ダンサー.イン.ザ.ダーク。 暗闇のダンサー。 白日夢の中、暗闇の中でしか生き生きと出来ないセルマ。現実の中では彼女は自虐的です。 ロードショーの時、幕が下りてから、明日も絶対見に行こうと決めました。が、この興奮が2回観ることによって薄れるのであれば、しばらく経って観ようと思いました。そして7年ぶりに先日観ました。 それで一番印象に残った台詞、 『ここは静かすぎるわ。』です。
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セルマは女手ひとつで息子のジーンを育てながら工場で働いている。彼女に対して理解と愛情を持つ人々に囲まれ満ち足りた生活を送っていた。しかし、彼女は遺伝性の病のため視力が失われつつあり、ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ってしまうのだった。そのために、内職もしてジーンの手術費用を貯えていた。が、ある日工場を解雇されてしまい、貯めていたお金まで盗まれていた……。
この作品はきっと評価が分かれると思います。周囲からこの作品は素晴らしいと聞いていましたが、残念ながら僕には合いませんでした。 ミュージカルのシーンがふんだんに盛り込まれていましたが、僕にはそれがまず合いませんでした。 おまけに主人公の女性が何かあるとすぐに妄想の世界に飛んでしまい、親切な周りの人の言うこうとを聞かず、思考回路が飛んでいて作品の世界観に最後まで馴染めませんでした。 正直言って、自分が落ち込んでいたり、気持ちが塞ぎ込んでいる時は見ないほうがいいと思います。 見ようと思っている人は元気な時に見ることをおススメします。 映像&音楽&ビョークだけなら文句なしに★5つ ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
なんですけど……^^;
神秘的なオープニングのあと、冒頭からラストまでほとんど全編通して貫かれる手持ちカメラで登場人物を追ってゆく撮影方法、それにジャンプカットによって目まぐるしく変わってゆく映像は、それだけでも観る者の感性に強く訴えかけてくるものがあります。 また色調の抑えられた画の中に、突如として挿入される70年代アメリカのテレビドラマ風(?)ミュージカルシーンは、ビョークによる楽曲の質の高さとも相まって、とても素晴らしいものになっていると思います。 このミュージカルシーンだけを抜き出してみてみるのも楽しいんじゃないでしょうか。 監督自身による「ビョークはセルマであり、セルマはビョークだった」という言葉通り、このセルマという登場人物、ひいてはこの映画自体がビョークのための映画である、というとらえ方もできると思います。 それほどまでにこのセルマというキャラクターは、ビョークにとって当たり役だったといえるでしょう。 時には感情をむき出しにし、怒り、泣き、また切なげな表情を見せるビョークには、文字通り鬼気迫るものを感じました。 先に述べた事柄だけなら素晴らしい作品であった、と声を大にして言えるのですが、個人的にはどうも登場人物、特に肝心のセルマの行動付けが中途半端すぎて最後までどうしても感情移入できませんでした。 なんというか、全体を通して自己中心的で、その割に中途半端な他者への愛のようなものも持っているような、本当によく分からないキャラクターになってしまっているように思います。 これだけ中途半端なキャラクター設定では、せっかくのビョークの熱演も台無しになってしまいます。 また肝心のストーリーの方も、ただただ主人公に襲いかかる悲しすぎる出来事を見せつけられているだけで、そこから何を伝えたかったのか、ということが全然伝わってきませんでした。 のちの『ドッグヴィル』などではそのあたりが明確で、文句なしの傑作と呼べるものになっていたのですが……。 いずれにしても、トリアー監督の演出、映像構成に、ビョークの熱演と素晴らしい音楽だけであれば文句なしの出来栄えだったのですが、キャラ設定やストーリーの貧弱さがそれらをぶち壊しにしてしまっている作品のように思いました。 ただ、何も考えず2時間目と耳で映像を追っているだけならばこれほど美しく、儚い映画も他にはなかなか無いようにも思います。 じわじわと・・・ ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
盲目の主人公の現実が暗い。
それでも生活の中のあらゆる音をミュージックにして、空想の世界にふける。 行ったり来たりする世界が心地良い・・・ と順調に見ているところに、すでに見たことのある同居人が 「ビョークのPVみたいでしょー?」 と横やりを入れてきてからは、 何だかそんな風に見えてきてしまった・・・うーむ。 しかしクライマックスに向かうにつれて、いつの間にかまた見入っていた。 最期に完全な沈黙の中、歌い出す主人公の姿には涙してしまった。 終わった後は、確かにおもーい気分になるが、 エンディングのメッセージが重みを解消させてくれるような気がした。 作家の責任とは・・・ ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
ビヨークが好きで、試写会で学生の頃、観ました。
あれから何年も経ちますが、なぜこの作品を作者が作ったのか理解できませんでしたが、今となっては理解したくないと思うようになりました。理解するにはひどい作品を思い出さないとならないためです。 まず、救いようのない弱者なだけでなく愚かさを与えられた主人公の設定にイライラさせられます。それから発砲してしまう場面で変にリアルなカメラに吐き気がします。あれは誰の目線なのでしょうか。救いようのない悲劇の連続にももちろん腹が立ちます。社会の暗さや人生の生き難さを描くとしても、なぜこの方法を選んだのか、理解に苦しみます。 いい解釈があるとしても、それは観終わった人が独自に解釈するしかなく、そのガイドラインになるようなストーリーも感じられない。作家として不親切きわまりません。映画祭に出品するとしても、部門を考えるべきでしょうし、日本も賞をもらった作品だからと言ってどこでも上映していい作品でないことをよく考えるべきだったでしょう。「ある視点」という限定があれば、この作品もアリかな、と思えたかもしれません。 デンマークは、安楽死についてなどかなり踏み込んだ姿勢を持っている国ですし、かなり過激なテレビ番組が制作されていると聞きます。そのような背景からこの作品が生まれたと理解するようにしています。とはいえ、この作品を世に送り出した監督には、ちょっと待ちなさい、と言いたいです。彼の良心とは非常にわかりづらいものだったと優しく理解するしかないように思います。彼は、世界に対してとても暗くて重たい責任を負ったと思います。 結局、わたしはあまりに辛くてラストシーンは目を閉じ、耳も塞いでしまいました。生涯観ることはないでしょう。怒りを湧かせる作品を作った、という部分にだけ特徴があるとし、☆を1つつけようと思います。 映像や脚本は素晴らしいが…… ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
人間味にあふれているし、ミュージカルのシーンも叙情的で面白い。
主人公にイライラするのは、作品にのめり込まされている事実だとも言える。 しかしクソ映画であることも事実。 いっそ、主人公も開始早々に死んでくれた方が見てる方も幸福だった。 小説だったら面白いだろうけど、この表現は映画じゃあないと無理だろうし…… 主人公の行動に共感をしようとする人は、主人公の頭をどつき回したくなっても仕方ないんじゃあなかろうか。 ハリウッド映画に出てくるテンションばかり高いバカキャラの黒人が、死なないで最後まで主人公にちょっかいを出し続けてきたら嫌だなぁと思う人は観ない方がいい。
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