文句なし。劇場公開されなかったのが悔やまれる一作。
ジャック・レモンは笑いのなかに悲哀を滲ませるのが本当に上手い。
主軸になる政権がらみのサスペンスに、アメリカの抱える移民・同性愛・失業問題を重すぎず軽すぎず無理なく組み込んで、抜け目無く伏線を張り、随所で笑いと涙を提供しながらジワジワ盛り上げ、観る者の目を釘付けにしたまま一気に二時間を見せる。(脚本の素晴らしさよ!)
この映画はとにかくセリフが切れている。言葉の掛け合いが耳に楽しいので字幕をお薦めしたい。
それから音楽は音符で語る登場人物の一人みたいだった。憎らしいほどタイミング良くピッタリなのが流れるものだから。
最後にジャック・レモンの相方にジェームズ・ガーナーとローレン・バコールを持ってきた制作側に乾杯。名コンビ。