アメリカ・ワシントン州にある離れ島。地上の楽園のような場所に住む親子三代の女達。祖母パム、母オノラ(ジーナ・ローランズ)、姉クレア(フランシス・マクダーマンド)に、妹のジョージアナ(ホリー・ハンター)。
ジョージアナは夫(ビル・プルマン)をとても愛しています。あまりに激しい情熱のため、自分でもどうしていいか分からないくらい。なにしろ結婚以来、一夜もベッドを共にしなかった日はないほど。ある日、夫が出張でロンドンへ行ってしまいます。寂しさに耐えかねていた時、仕事で知り合った男性(ジュリアン・サンズ)から、恋心を打ち明けられるのでした。
よくある不倫話ではなく、夫婦愛や家族についての物語です。別の男性の出現は、きっかけにすぎません。ジョージアナは姉から、義兄の浮気を告白されます。さらに、祖母と母から、父と祖父が妻を裏切り、家出したことを知らされるのです。
初め、ジョージアナがなぜあれほど夫を求めるのか、浮気の妄想に取り憑かれるのか疑問に思っていました。けれど、彼女の潜在意識は、家族の不幸な歴史を知っていたのでしょう。夫婦であっても埋められない孤独や不安。その情緒不安定には別の原因があるのですが・・・。
大きなドラマはありません。ごく普通の日常ですが、偉大な役者達のおかげで、最後まで退屈しませんでした。中でも、ビル・プルマンはとても素敵。こんな男性を夫に持つと、心穏やかに過ごせない妻の気持ちも分かります。