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『 ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)』の検索結果は[ 全 1件 ]
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ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)
シャロン・クリーチ
赤尾 秀子
定価:¥ 1,575 (税込み)
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愛されてこそ・・・ ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)
美しいタイトルと装丁に惹かれて、読みました。カバーのイラストは、はまのゆかさん。中にも、何葉かの挿絵があって、いい味を添えています。こういうYAものを読む時、中の挿絵も、私の楽しみのひとつです。 フロリダ(女)とダラス(男)などという、あまり有り難くない名前をつけられた双子の、ひと夏の心の成長、変化を丁寧に綴った物語です。孤児院で育ち、何度里子に出されても、二人は大人たちの小狡さと拮抗するように、それをかわす術を覚えて孤児院に戻されてしまい、手に負えない問題児としてもてあまし者扱いです。 孤児院の経営者夫妻は、大人の悪いところばかりを集めたような人たち。小心もので、見栄っ張りで、威張り屋で・・・。この人たちこそ、愛し方も愛され方も知らず、どんなふうに育ったのかしら?と首を傾げたくなるような人物です。 さて、フロリダとダラスは、夏の間だけ、ルビーの谷で暮らす老夫婦のもとで過ごすことになります。その時だって、二人ははなから老夫婦のことなど、信じてはいません。これまでの経験から、手に余るような仕事を言いつけられたり、感情に任せて怒鳴られたりするのを覚悟でいやいや行ったのです。頑なな二人に、老夫婦もとまどい、どう接したらよいのか悩んだりもします。しかし、時間が緩やかに流れる、大自然の谷間での暮らしが、フロリダとダラスに初めての経験をさせ、新鮮な感情をもたらすのです。 孤児院の経営者・トレビットの汚い計画、謎めいた男・Zの行動に、物語に緊張が走ります。 双子が、老夫婦のそれぞれと組んで出かけた冒険めいた旅で、4人とも各が、自分の人生に必要な人を再認識し、大切に思う場面では、不覚にも涙が出ました。愛されることを知ったフロリダとダラスが、初めて信じることのできる人と巡り会った幸運と、信じて愛して許して、ふたりが心開くのを待った老夫婦の在り方こそが“ルビーの谷”そのものだと、感動を覚えたのでした。
史上初。ニューベリー賞とカーネギー賞を受賞した作家の誕生。 ルビーの谷 (ハリネズミの本箱)
愛しかたを知らない大人たちに育てられた、愛されかたを知らないふたご、フロリダとダラス。
夏の間だけ、ルビーの谷で暮らす老夫婦のもとで過ごすことになった。
問題児ならぬ問題大人たちによって傷つけられたふたりの話に泣き、
それでも励まし合って夢に向かうふたりに、また涙した。
大人たちを信用しなくなっていく様子には、胸が痛む。
しかし、孤児院のトレビット夫妻にもどこか憎めない部分があるのだ。
人間の弱さやずるさを、堂々と体現しているからかも知れない。
子どもはそういうものなんだ、と全てを受け入れてくれるセアリーの姿は、
この二人と対極をなし、「親」というもののつとめを未熟なわたしにも教えてくれるようだ。
大自然の懐に抱かれて、人が唐突に矮小な自分を悟り、敬虔な気持ちになるように。
信じかたを知らなかったふたごは、疑うことをしない大人たちのもとで、大切なものを見つけた。
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