そがな昔のこと、誰が知るかい 仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))
いまだに、たくさんの関連本が刊行されてますが、やっぱりここが原点です。
まさに実録の広島の抗争に興味をもたれた方は「決戦篇」とセットでご一読を。
飯干晃一の力量なくして存在しない 仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))
カポーティの「冷血」は、結末が分かっているのに、いやいやなのに、読ませる腕力がある。裁判が終わってからの細かい描写は
意地が悪い程に突き刺さった。2度と読みたくない。村上春樹の「アンダーグラウンド」は読むのに決心がかかりそう。
この本の場合「ギャングスター(gang ster)」の告白本というより、時間と人間関係を再構成した、飯干の力量が大きい。
それだけか?といわれたら「それで十分だ」と答えておけ。
「所詮、ヤクザなど詰まらない人間でしかないし、戦争を起こす政治家や軍人もつまらない人間なんだ」という事は、
みんなが知っている。知っているけど「大きな声で話す」のは控えられる。だから声のでかい奴は、少なくとも、正直なんだ。
石油ショックの時代に高い酒を飲んで、外車に乗っているあれは何だ?という世間の疑問に対して、週刊誌を使って
「あれはヤクザ」といっただけの人。だから、飯干は偉い。出来上がった時代に走ってる人間なんて、石田衣良だっけ?
立派だけど偉くはないぜ。
日本ノンフィクション・ノベルの傑作! 仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))
名作東映映画の原作ですが、映画とは目指す方向が違うものだと理解して読んでいただけると、より楽しめるかと。もちろん、映画の役名と本書の登場人物(実名)を対比させて読んでも楽しいんですけどね。
私は本書を20年前、広島市で予備校に通っていたときに読みました。田舎から都会・広島に出て、喧噪に驚きつつ、広島という街を理解する一助になるかと思って(笑)。同じアパートに抗争当時を知る職人さんがいたりして、本書に登場する地名一つにも迫力を感じましたよ。
時は流れ、今読むと、本書の普遍的な価値がぐぐっと迫ってきます。本書は単なるご当地本ではないし、狭い特殊な業界の本でもない。名作映画の原作、で終わるものでもない。本書で描かれる理不尽さ、人々の醜さ、逞しさはすべての時代・階層を通じて私たち日本人が共有するものです。自分と無縁ではない。
本書が書かれてからずいぶん時が経ってしまいましたが、時を経たがゆえにいっそう新しい部分が光る本だと思います。
映画の原作と知って中学生で読みましたが 仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))
あまりに、不合理というか理不尽な世界に呆れました.
堅気の世界にいますが、現実も不合理で理不尽なこと
が多いと体験しました.
男なら読むべし! 仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))
私の場合は、映画を観てからこの本を読んだが、一つ一つの場面が映画とシンクロして夢中で読んでしまった。これを読まずして「仁義なき戦い」を語るなかれ!