社会学者として同和問題の解決に長年尽力された著者。映像で研究会場で何度かお会いした記憶はまだ新しい。本書は人権尊重にかかわる様々な用語を,正確にしかもやさしい言葉で解かれている。
「偏見」とは 「差別」とは 「ステレオタイプ」とは 等々わかったつもりで使っている用語の説明に説得力がある。
また,理解を深めるための「グループや家族で一緒にやってみよう」という演習の事例がいくつか提示されている。勿論一人で読んでも,「目からうろこ」の事例にも出会うことが出来る。人権尊重の立場から言葉の持つ意味を正しく理解することが,差別をなくする行動につながるという思いを新たにした。
昨今流行の,同じ機能の商品の「差別化」。中には高等学校の「差別化」などとも聞いたことがある。違いや特徴を際立たせる意味らしいが
なぜ「差別・化」と平気で使えるのか,60ページ弱の本書から学んだことの成果として思ったことである。