僕の歩く道 DVD-BOXの写真 画像 クチコミ!! |
エディターレビュー 余命一年と宣告された高校の生物教師が、死の恐怖と直面し向き合う中で、生きることの真の意味を見出していく静かなる感動編。ここに描かれる理想的な死出の旅は、あまりにも過酷でせつない。しかし、そんな過酷と反比例するかのように、ドラマは歩みを進めるほどに静かな幸福感で満たされていく。何気ない台詞ひとつひとつから誠実がにじむ脚本と、抑制の効いた演出のトーンとが、絶妙のバランスでこのドラマの真実味を形作っている。 死を目前にして、何かしらの自分を懸命に刻印しようとする成り行きは、黒澤の『生きる』にイコールだが、日常を丁寧につむいだ演出は小津調だったりするねじじれぶりが面白い。聖職者のような神々しさを放つ草彅剛と、凛とした健気さで主人公を励ます矢田亜希子の静かなる熱演が胸を打つ。台詞に力があり、見せ方にうまみがあり、ドラマのあり方に誠実がある。素晴らしいドラマだ。(麻生結一)
エディターレビュー 感動作『僕の生きる道』と出演者、スタッフともに重なっているし、タイトルも酷似しているが、実際にはまったく別物のドラマ。ある朝突然、妻の可奈子(りょう)から離婚を切り出された銀行マンの徹朗(草なぎ剛)は会社が忙しいと取り合わずに出勤するが、帰宅すると可奈子はすでに家を出たあとだった。翌朝になって小学校1年生の娘・凛(美山加恋)が家に残っていることに気付いた徹朗は、凛を義母の美奈子(長山藍子)に預けようとするも、凛が学校の音楽会でハーモニカを吹くことを楽しみにしていると知らされたため、音楽会のその日まで凛と一緒に生活することに…。 これまでまったく家庭を顧みようとしなかった仕事人間が、娘との生活を通して自らの生き方を見つめ直し、まったく違った人生の幸せを発見していく過程にしみじみとさせられる。父親ばかりではなく、母親からも愛されていなかった凛のせつな過ぎる境遇を体験した美山加恋のけなげさが話題に。敬語で会話を交わす父と娘の距離感が、一緒の時間を共有していく中で次第に縮まっていく過程がとても丁寧に描かれている。とりわけ、徹朗と凛が川縁に座ってハーモニカで共演する場面は印象的。子どもの気持ちを理解するために、主人公が自らの過去に向き合う真摯なあり方は『僕の生きる道』にも通じるところか。わりきれようのないテーマに円満なエンディングが用意されているので、見終わった後の後味はいい。(麻生結一)
エディターレビュー 2006年10月〜12月、フジテレビ系で放映されたSMAP・草ナギ剛主演のドラマで、橋部敦子脚本による“僕シリーズ3部作”の完結作。草ナギが、先天的な障害により10歳程度の知能しかもたない自閉症の青年役に挑み、大きな話題を呼んだ。登場人物の心情に深く斬りこんだストーリーはしみじみと胸にしみわたり、印象的。仕事や結婚の問題など、障害者が直面するシビアな状況も美化せずに描ききり、リアリティーの高さも大きな評価を受けた。主題歌は、SMAPの『ありがとう』。 自閉症の青年、輝明(草ナギ剛)は、周囲の無理解のため、仕事も長く続けることができなかった。そんな折、幼なじみの都古(香里奈)に誘われ、動物園の飼育係になるが…。(みきーる) |
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