「パレード」好きな人はお勧め.絶対最後から読まないでください 元職員
絶対最後から読まないでください
読み終わった読後感に愕然とさせられるのは「パレード」を彷彿させられます。
最低評価の人がレビューで、そのキモ部分を書いちゃっている人がいるので、レビューは読まないほうがいいかも・・・最低評価の人は全然良さをわかってませんね〜はぁ。
とにかく、舞台をタイにすることで色々アレなところは出てるかもしれませんが
吉田節はそのままです。好きな人は単行本で買って読む価値はあると思いますよ。
ありそうな話 元職員
舞台はバンコクの空港、何故バンコクなのか、少しずつ、わかっていく。謎解きとストーリーが交錯しながら、ラストは頭空港の部分とつながる。
著者の作風が面白い。登場人物の片桐、武志、ミントなどが本当にいそうな雰囲気が出ている。一気に読み切った。つらい話なのだが、奥深く、いろいろな要素を掛け合わせていて、作品が上質に熟成されて仕上がっていた。
バンコクの熱気が作品に充満し、澱んだ作品になっている 元職員
バンコクの空港を降り立った時から、空港を発つまでの1週間の休暇を、主人公である片桐が過ごした時間。
ファーストクラスでやってきたにしては、自らを金持ちだと考えていない片桐の秘密が、バンコクで知り合った武志とミントと過ごす時間から滲み出てくる。
それはまるで溶けていくかのような描写で、どろどろと真実が見えてくる。
帯にも書かれている514円を始まりに手を染めた片桐の犯罪に対し、バンコクでの時間は彼の真実を暴かずに嘘のまま終わる。
日本に戻った片桐が辿る結末は不明のまま、片桐の胸の中に去来する犯罪への気持ちだけで物語は終わる。
バンコクの熱気が物語にも充満し、作品自体が澱んだ仕上がりになって、吉田修一作品と期待するファンからすると物足りない書き下ろしだった。
気になる部分もありますが、 元職員
バンコクの描写において気になる部分もあります
(例:駐在員は高級コンドに住んではいますが、決してペントハウスには住んでいません)
が、内容的には面白かったと思います。
また、ミントとミントの弟と呼ばれている人物は、
実際は恋人同士では無いのだろうかと読めてしまうのは私だけでしょうか。
こうして不正に手を染める 元職員
ちょっとだけ、から始まる不正。ある日ふと罪悪感を感じ罪の意識にさいなまれ、けれどそれにも慣れてしまい、やがて発覚することがわかっていながら、どうにかなるんじゃないかという希望的観測に流れてしまう。
人間の弱さがよく描かれている作品だと思う。