|
|
『 先史時代と心の進化 (クロノス選書) (クロノス選書)』の検索結果は[ 全 1件 ]
1 / 1ページ

イメージを拡大
Amazonで詳しく見る
|
先史時代と心の進化 (クロノス選書) (クロノス選書)
コリン レンフルー
小林 朋則
定価:¥ 2,415 (税込み)
価格:¥ 2,415 (税込み)
OFF:¥0 (0%)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
Amazon.co.jp ランキング: ハードカバーで24,325位
マーケットプレイス
新品:¥ 2,415より
|
クチコミオススメ平均:
入門者向け 先史時代と心の進化 (クロノス選書) (クロノス選書)
前半の四割は考古学史。それから社会文化進化と言った概念に触れつつ、残りの半分は「心の先史学」と題されて本題に入る。しかし認知考古学というよりは、心の哲学(特にサール)の影響をいくらか受けた社会考古学といった趣が強いように感じた。
学習や伝達プロセスが重要だと述べているものの、それらにはあまり触れていない。あとがきでも心理学や神経科学の知見を踏まえるのが重要と言ってはいるのだが。普通、認知系の分野では個人の脳の働きに注目するものだが、著者は「心とは脳の中だけにあるのではない」とのべている。これも社会学や人類学の立場に近いだろう。
後半になると根拠や裏付けがある説明と単なる解釈、現在の機能の説明と起源の説明が明確に区別されなくなってくるのがやや残念。端的に現れているのが金銭の節だ。金銭を物質的事実ではなく制度的事実と呼ぶのはいいとして、そう呼んだだけでは金銭の起源について説明していることにはならない。現在の機能の説明をしても起源の説明をしたことにはならない。
初歩的な事実誤認が見られるのも残念。たとえば著者はE.O.ウィルソンが差別主義的だと仄めかすが、実際にはウィルソンは明確に人種間の遺伝的差違は個人間より小さいと述べて差別主義を退けている。mtDNAは組換えしないから自然選択を受けないという説明も問題だ。細かいことを言い出したらキリがないのだろうし、もしかすると訳者の問題かもしれないが。
どうも細かい点ばかり気になるが、おそらく著者とわたしの関心や問題意識が異なるだけだろう。満足できたわけではないが、異なる視点を学ぶという意味では有意義だったのは確か。
『 先史時代と心の進化 (クロノス選書) (クロノス選書)』の検索結果は[ 全 1件 ]
1 / 1ページ
|