巻頭イラストまで利用するのはすごいと思うが…… 八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
推理ノベルスでは珍しく巻頭に青年向け漫画雑誌のパロディのようなグラビア・イラストがついている。ライトノベルみたいだ。ただ、これが単なる読者サービスではないあたりがこのシリーズらしいところではある。
トリック自体は、綺麗にまとまっていると感じられるが、被害者の行動によくわからない部分がある。私が読み飛ばしたのだろうか?
全体を短くするためか、解答編に入ってからの人物の心理描写などが淡白にすぎるような気がする。このシリーズではいつものことだが。
恋愛要素が多少出てきたのは歓迎したいところだが、もっとベタベタしたほうが、他の作品との差別化が図れるのではないか。
きもだめし 八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズの第5作。
本格ミステリとラブコメをミックスするという暴挙に出たシリーズ。第1作(4月)から読んだ方がいいだろう。
今回の本格ミステリ部分は、場所のトリック。非常に丁寧につくられており、けっこう気がきいているのだが、作品としての魅力が乏しいために輝いていない。
どうも霧舎氏の作品は、トリックのわりにつまらないものが多いように感じる。キャラクターに生気がなく、文章も淡白すぎるのが一因だろう。
ラブコメ部分については、もはや著者のやる気が感じられない。
楽しめる小説 八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
推理小説を読みたい!!と、思う人にはお勧めではありません。
でも、軽く読める推理モノであればとても楽しめます。
よくある学園モノですが、毒がなく登場人物がいきいきしていて、展開が楽しみなシリーズです。