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『哀しみのベラドンナ』の検索結果は[ 全 8件 ]
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エディターレビュー 手塚治虫率いる虫プロダクション制作の“大人のためのアニメーション”=アニメラマの第2弾として1970年に公開されたのが本作。原案・構成・監督を手塚治虫が務めている。未来人がクレオパトラを調査するという設定で、世紀の美女・クレオパトラと、彼女が愛したシーザーやアントニウスらとの人間模様が描かれる。 アニメラマ第1弾『千夜一夜物語』に負けるとも劣らないエロティシズム(というよりは下ネタ)が本作でも展開。あまりに多くのヌードや濡れ場が盛り込まれるので、思わず笑ってしまう。のみならず、実写の人間の首の部分だけをアニメにすげかえたり、シリアスなシーンの間にバカボンのパパやサザエさんなどの有名キャラが一瞬登場したりというヘンな演出も随所で炸裂。 とは言え、各キャラクターは魅力的に描き込まれ(特にシーザーは、剛胆さと繊細さを併せ持つ男としてうまく描写されている)、エピソード、映像表現とも飽きさせない。全体として、いかにも手塚作品らしい、シンプルなおもしろみが詰まった1本になっている。(安川正吾)
エディターレビュー 手塚治虫率いる虫プロが、1969年から74年にかけて発表した“大人のためのアニメーション”(手塚治虫は、これを「アニメラマ」と名付けた)3本を収録したDVD-BOXである。 まずは、手塚治虫が演出・構成などで深く関わった2本。「アラビアン・ナイト」として知られる膨大な長さの原作を凝縮した『千夜一夜物語』、世紀の美女・クレオパトラと彼女が愛した男たちの人間模様を描く『クレオパトラ』。このように紹介すると、スケールの大きなスペクタクル・ロマンのようだが、意外にそうでもない。「大人向け」ってつまり「エッチ」ってことなの?とツッコみたくなるぐらい、ヌードと濡れ場と下ネタ満載。古き良き昭和の「お色気」の香りが濃厚に漂いながらも絵柄はしっかり手塚風という、とってもキッチュな作品に仕上がっているのだ。 『千夜一夜〜』では、小松左京、大橋巨泉などの著名人を“一声出演”させた(正直かなり浮いている)一方、『クレオパトラ』では実写の人間の首の部分だけをアニメにすげかえたり、シリアスなシーンの間にバカボンのパパやサザエさんなどの有名キャラが一瞬登場したりというヘンな演出も炸裂。とはいえ締めるところでは締めるのがさすがの巨匠。『千夜一夜〜』は気負いが先行してか詰め込みすぎた感があるものの、『クレオパトラ』は手塚作品らしいシンプルな面白みの詰まった1本となっている。 3本目は、山本暎一が単独演出した『哀しみのベラドンナ』。自身を陵辱し夫を傷つけた領主への怒りと絶望のあまり、悪魔にその肉体を売り渡して魔女となった女を描くこの作品は、前2作とは打って変わって正統派の「アートアニメーション」だ。日常の風景は止め絵の水彩画、悪魔がもたらす快楽の世界はセルアニメで描くというユニークな表現方法が功を奏し、こちらは「エロティック」と形容できる仕上がり。ヒロインを演じた長山藍子の声もとっても色っぽくて良い。 どの作品も、歴史に残る大傑作とは言えないまでも、「アニメーション」が市民権を獲得する過程で作り手の奮闘の末に産み落とされた、貴重な作品であることはまず間違いない。(安川正吾)
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