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『 地球最後の女 アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド』の検索結果は[ 全 1件 ]
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地球最後の女 アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド [DVD]
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まあ、そこそこ・・・。 地球最後の女 アイ・アム・ウーマン・オブ・レジェンド [DVD]
タイトルが思いっきり「地球最後の男」のぱくりだが、原題がそうだから、仕方がない。
内容はといえば、三人の男女がスキューバダイビングを楽しんでいる間に、地上では何らかの原因により酸素が消失(何でよ?)、全ての人間は窒息死し、ダイビングを楽しんでいた三人だけが生き残る・・・というもの。
監督のロジャー・コーマンは、かつて自伝の中で低予算の映画を成功させる一番の方法として、映画の中で描かれる物語の時間空間を限定する方法を挙げていた。
コーマンの監督作の中でその方法が端的に使用されたのが本作と「原子怪獣と裸女」ではないかと思う。本作は冒頭部分を除いて、登場人物を三人のみに限定し、物語に映画的な制約を設けている。「原子・・・」の場合だと、核戦争後に生き残った数人の男女をとある山荘に閉じ込めることである種の緊張感を維持することに成功していた。
同じような方法論は、コーマンのような低予算の映画だけではなく、たとえば「ダイハード」のような70年代以降に流行った超大作映画の総決算のような作品にも受け継がれている(「ダイハード」の場合、映画の中で語られる物語はクリスマスの一夜に、とある高層ビル内で起きた事件という設定で時間的にも空間的にも物語にはっきりした制限を設けている)。ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画なども、こうした時間空間に制約を与えることで成功している。時間と空間に明確な継続性があるために、物語が途中でぷつりぷつりと切れたりしないので緊張感が容易に維持でき、観客は物語の最後まで飽きずに映画を観ることができるのだろう。同じことをテレビのワン・シーズンまるごとでやったのが「24」だ。
こうしたことを考えると、ロジャー・コーマンは実に先見性のある人物で、娯楽映画とは何か、を良く知っていた人物ということになるだろう。コーマンの主な監督作は5〜60年代のものだが、彼の作品群が70年代以降の娯楽映画に与えた影響というのを本格的に検証する時が来ているのではないだろうか?
ロジャー・コーマンといえば、彼の門下からジャック・ニコルソンやフランシス・フォード・コッポラなどの優秀な人材が輩出したことは有名だが、低予算で、娯楽映画としての最低限のハードルをクリアーする術を心得ていたことには感嘆せざるを得ない。コーマンは、自伝の中でそうした自身の映画術をいささかも隠そうとはしていない。日本映画でいえば、たとえば雨宮慶太の「ゼイラム」に、コーマン的映画術の影響を見ることができると思う。
コーマンのフィルモグラフィーの中では、後期のヴィンセント・プライスとのコラボレーションが特に高い評価を受けているようだが(まあ実際この時期、飛ぶ鳥も落とす勢いの英国ハマーに対抗し得る怪奇映画を創っていたのは、アメリカではAIPぐらいのものだったわけだが・・・)、それ以前の初期B級C級SF映画もっと見直されて良いのではないかと思う。
本作も決して駄作というわけではなく、それなりに大人の鑑賞に堪えうる作品となっている。DVD時代の今、こうした作品が低価格でファンの許へ送られるのはとても素晴らしいことだと思う。
色々と苦労も多いとは思うが、未DVD化のコーマン作品もまだ色々あるわけで、この先も続けてのリリースを大いに期待したい。
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