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大奥をゆるがせた七人の女 天璋院篤姫から絵島まで (講談社プラスアルファ文庫)
由良 弥生
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間違いの極めて多い本 大奥をゆるがせた七人の女 天璋院篤姫から絵島まで (講談社プラスアルファ文庫)
他の方の書評を拝見して早速購入いたしました。
しかしながら、あまりにも誤謬や偏見が多いせいで、途中で読むのが苦痛にさえなってしまった文庫本でした。
一例を挙げれば、上臈御年寄の「姉小路」や「飛鳥井」という呼び名は、本書に書かれている記述とは異なり、生家の家名とは何ら関係がありません(p.23)。 これは幕末の姉小路=勝光院ひとりをとってみても事理明白。この程度のことは少し大奥関係書を披見した経験のある人であれば、まず間違えないことでありましょう。
また、徳川家光に関しては、「女装趣味に走り、あげく男色を好んで・・・」(p.162)等々と記し、「悪趣味」だと断じて憚らない有様です。
言うまでもなく当時の武士社会にあって、男色・衆道は決して悪趣味などでは無く、誇るべき習慣でしたし、むしろ念友を持たないことを恥とするほどだった事実は常識の域に属するのではないでしょうか。
こういった日本史上の基礎知識を欠いた人が歴史本を書いて、さなきだに百年遅れの欧米キリスト教道徳を模倣している今日の我が国の世人に影響を及ぼすとしたら、それこそ大きな問題だと憂慮、慨嘆せざるを得ません。
書物を執筆する際には、よくよく注意をして貰いたいものです。
いちばんわかる「大奥」の本 大奥をゆるがせた七人の女 天璋院篤姫から絵島まで (講談社プラスアルファ文庫)
篤姫関連でいろいろな本を読み漁りましたが、大奥のことを知るのにいちばんわかりやすい本です。歴代将軍の正室、側室関係図がしっかり載っていて、どの年代の話をしているのかがひと目でわかります。