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『 大山勝美』の検索結果は[ 全 8件 ]
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私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情
大山 勝美
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日本の放送史が概観できる 私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情
著者はTBSで『岸部のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』など一貫してドラマに取り組んできた看板演出家であった。『私説放送史』と銘打ってあるが、テレビ創世記から放送の現場に身を置いた自らの体験や数多くのインタビュー、そして資料に裏打ちされており、ラジオからはじまる日本の放送史の概観がつかめる良書である。
本書は強大な力を持つに至った地上波テレビの経緯がよく描かれている。特に興味深いのは戦後の電波行政事情で、日本初の民間テレビ局である日本テレビ開局に向けての免許争奪戦は敗戦国日本と戦勝国アメリカとの思惑が剥き出しになっており、権力における放送メディアの位置づけがよくわかる。
また、日本の民放の特殊性は世界でも珍しい新聞主導で行われたことにあり、新聞業界の構図がそのまま放送に持ち込まれたという指摘も興味深い。確かに日本の放送局にはアメリカのように映画、電機メーカー資本など新聞系以外の異業種は参入していない。
「20世紀でもっともおいしかった免許は放送免許だ」ということがしばしば言われるが、本書によれば日本初の民間ラジオ局であるCBC(中部日本放送)は1951年に開局したが、わずか3ヶ月で黒字になったという。
また、同じく1951年に開局したラジオ東京(TBSラジオ)も開局直後にはスポンサーの申込みが殺到し、初年度から株主に年1割配当が可能になった。1953年開局の日本テレビもプロレス中継の爆発的人気もあり、半年後には経常的に黒字を出せるようになっていた。スピードが命とされるIT系メディアにしてもこれほど早く黒字に転化する業種はない。
報道や表現の自由を謳う放送局であるが、TBSの社長であった今道潤三は1976年に会長職を去る時に次のような言葉に残している。
「・・・放送という強い力を文化の方向に向けようとしたがその夢は全く実現せず、理想とちがった道を走ってしまった。もちろん経済的には貢献し得たと思うが、精神文化の面で成功をおさめたといえないことが残念だ」

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大山 勝美
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