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『 完全版 怪人二十面相・伝 (ふしぎ文学館)』の検索結果は[ 全 1件 ]
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完全版 怪人二十面相・伝 (ふしぎ文学館)
北村 想
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睡眠時間を盗まれました 完全版 怪人二十面相・伝 (ふしぎ文学館)
前々から読んでみたいと思っており、今冬に「K−20 怪人二十面相:伝」と
して映画化されると聞いたので、読んでみることにしました。
今作『完全版 怪人二十面相・伝』は、武井丈吉と遠藤平吉、この二人が怪人二
十面相となり、東京の夜を騒がせていくまでの過程を描いた伝記風の小説になっ
ており、以前新潮社から出版された『怪人二十面相・伝』を前編『サーカスの怪
人』、『怪人二十面相・伝 青銅の魔人』を後編『青銅の魔人』としてまとめた
ものとなっています。
前編『サーカスの怪人』は、サーカスの天才武井丈吉が、怪盗になろうと決めた
ものの何をしたらいいのかわからないと戸惑いながら、初代・二十面相になって
いく過程をコミカルに描き、後編『青銅の魔人』は全体を通しての主人公・遠藤
平吉が、戦後の混乱の中、様々な人々との出会いと自身の数奇な運命に翻弄されな
がら、二代目・二十面相へとなっていく姿を描いています。
感想としては一言、面白かったです。読み進めていくうちに怪人二十面相の舞台裏
の姿、武井丈吉と遠藤平吉、この二人への愛着がふつふつと湧き、宿敵・明智小五
郎との対決では、怪人二十面相側を応援したくなると思います。また、その明智で
すが、性格が悪いと感想によく書かれていますが、明智はすぐに調子に乗るタイプ
だと思っていたので、自分はあまり気になりませんでした。
本作は、江戸川乱歩版「怪人二十面相」を読んでいない方でも十分に楽しめる作品
だと思います。むしろ、読んでいない方の方が違和感なく読むことができるかもしれ
ません。二人の二十面相の活躍を、是非お楽しみ下さい。
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