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動物映像大百科Vol.1 哺乳類1 食肉 [Laser Disc] 日高 敏隆

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動物映像大百科Vol.1 哺乳類1 食肉 [Laser Disc]


日高敏隆

定価:¥ 9,723 (税込み)
発売日:1987-08-25

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動物映像大百科Vol.5 鳥類2 [Laser Disc] 日高 敏隆

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動物映像大百科Vol.5 鳥類2 [Laser Disc]


日高敏隆(京都大学理学部教授)

定価:¥ 9,723 (税込み)
発売日:1987-12-15

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動物映像大百科Vol.4 鳥類1 [Laser Disc] 日高 敏隆

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動物映像大百科Vol.4 鳥類1 [Laser Disc]


日高敏隆博士(京都大学理学部教授)

定価:¥ 9,723 (税込み)
発売日:1987-11-25

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ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) 日高 敏隆
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ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)


コンラート ローレンツ Konrad Lorenz 日高 敏隆

定価:¥ 777 (税込み)
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K.ローレンツの入門書        ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
マット・リドレーの「やわらかな遺伝子」のプロローグで動物とヒトの行動学に影響を与えた偉大な12人の最後のひとりに挙げられたK.ローレンツの動物行動学の入門書である。(ちなみに12人の1人目はダーウィン)
K.ローレンツは「刷り込み」の発見者として知られているが、その業績は現代の動物行動学の基礎を作ったとも言えるものであって、本書を含めた、その著書で動物の行動が、遺伝か学習か、生まれか育ちかという論争に対して、一貫して遺伝的基礎に学習という建物が構築されるという主張をし、行動は遺伝し、そして進化していることを説明している。20世紀後半の生命科学会の巨人といえるK.ローレンツのこの書は生命科学以外にも人間や社会に関係のある様々な分野で仕事をしようとする若者に勧められる名著といえる。
擬人化と動物愛護の間の歪みを鋭く突いた良書        ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
行動動物学の大家、コンラート・ローレンツの一般向け啓蒙書。
彼の暮らした動物たちとの共生に近い研究生活を克明に綴る。

特に動物の中に人間を見るという「擬人化」の歪みと、(偏った)動物愛護及び天才動物ショーなどが与える誤った動物観への警鐘は、本書の研究結果が古くなった今でも輝きを失っていない。

特に表題となっている「ソロモンの指輪」の章を読んでいると、人間は他の動物と共通した部分も持ち合わせているが、他とは進化した部分が違うだけなのだと切に感じる。

小学生にもむろんお進めするが、児童向けの(動物愛護)アニメなどを見て育ったまだ若い大人にこそ本書を読んでほしい。
なぜなら本書は(前書きからもわかるように)生物学者発掘のための本ではなく、人間と動物の共生について考えさせるための本だからだ。
美しい叙事詩の様な書物        ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
「刷り込み」理論で有名な動物行動学の開拓者、ウィーン人の動物学者コンラート・ローレンツの名著で、動物学者としての、膨大で気の遠くなるような観察や実験の果てにもたらされた、美しい叙事詩の様な書物。

生き物に対する大きくて深い愛がその根底にあるので、読んでいて何とも言えぬ安らかな気持ちになる。

例えば、ウィーン市内で一般的に見られる、コクマルガラスの群れのリーダーの交代と、彼等の妻たちの生態や驚く程人間的な彼等の心理を、綿密克明な観察を元に叙述した後のこんな文章・・・

「こんな表現をしても、私はけっして擬人化しているわけではない。いわゆるあまりに人間的なものは、ほとんどつねに、前人間的なものであり、したがってわれわれにも高等動物にも共通に存在するものだ、ということを理解してもらいたい。心配は無用、私は人間の性質をそのまま動物に投影しているわけではない。むしろ私はその逆に、どれほど多くの動物的遺産が人間の中に残っているかをしめしているにすぎないのだ。」

こういう文章を読むと、私はまさに「目から鱗」の様な気持ちになる。

私達人間は、他の全ての生き物ともっと強い連帯感を持つべきではないのか、とつくづく思う。

この文章を初めて読んだとき、宮崎駿の名著「風の谷のナウシカ」の中で、長い旅路の果てに亡くなったテトをナウシカが埋葬する場面での感動的なセリフ、「あなたは親しい友の死を、その身体の大きさで量るのですか?」が、私の頭の中に浮かんだ。
ドリトル先生+ムツゴロウさん        ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
 子供時代の愛読書は「ドリトル先生」だった。
大人になったらムツゴロウ王国に行きたいと思っていた。

 もしも僕がこの本を中学生くらいで読んでいたら、もっと動物寄りの
人生を選択したのではないだろうか。

 著者の動物愛はちょっと信じられない程である。
僕の育った家でも何でも放し飼いで、鳩や文鳥やインコが勝手に飛び交っていた。
そんな場所で育った僕ですら、著者の放し飼い度には驚嘆する。
はたしてそんなに多種の動物を一緒に飼えるものなのか!?
いや、著者の場合は「飼う」ではなく「共に生活している」というレベルに達している。

 そんな著者であるから(あえて言うまでもない事だが)動物観察から得た知識は
素晴らしい。今では動物を扱った映像でも文章でも、面白いものは沢山有るが、
これは揺るぎもしない金字塔。動物好きなら外せない名著である。
魔法の指輪など、私にはいらない        ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)
世に名著、古典といわれる書は多いが、
本書も、自然科学の分野ではおそらく文句なしの名著・古典に数えられる一冊である。

著者ローレンツは、鳥類が卵から孵ってはじめて見たものを親と思う「刷り込み」現象を発見したことで著名な動物学者。1903年(明治36年)の生れだから、本書は50歳頃のものである。

書名の「ソロモンの指輪」は、旧約聖書に出てくる動物と話ができる魔法の指輪のこと。
ローレンツは、そんなものがなくても私は動物と話ができる、と冗談めかして豪語する。
なにしろ、動物を飼うのに危険だからと、自分の娘を檻に入れるような人である。

その言葉にたがわず、動物、とくに本書では鳥類の観察が面白い。
コクマルカラスの略奪愛など、寝食を忘れた観察の成果だろう。
日本で言えば、ムツゴロウ先生だろうか。
ともかく、動物がすきで好きでたまらない人のエッセイである。
動物好きのかた、まだなら是非どうぞ。

春の数えかた (新潮文庫) 日高 敏隆
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春の数えかた (新潮文庫)


日高 敏隆

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生物学者が書いた情緒深いエッセイ        春の数えかた (新潮文庫)
 生物学者が書いたエッセイであるが、難しい理論は書かれていない。学者ならでの視点を持ちながらも、身の回りの自然や生物・昆虫の生態について、生活者の視点から観察した本。くせのない美しい文章であり、ところどころ上品な挿絵もあり、生物の知識のない人でも、楽しみながら、すらすら読める。
 また、著者は、わからないことは「わからない」と正直に書いている。生物学の世界の奥深さが垣間見えるとともに、著者の姿勢にすがすがしさを感じる。

 私がこの本を読んで一番感じたことは、「自然」とは何かということ。著者が述べているように、太古のままで人の手の加わっていない自然というのは、人間にとって心地よいものではなく、多くの人は人里や里山のような中間的な自然を「自然」と呼んでいることに、改めて気付いた。我々が何気なく使う「共生」についても、生物個体間の厳しい競争が行われている現実が書かれている。

 日ごろ、「温暖化問題」とか「環境」とか「エコ」のような抽象的な言葉で、世界を認識しがちであるが、この本で少し違った視点を得ることができたような気がしました。
理系なのにこの文章のうまさ、引込まれます        春の数えかた (新潮文庫)
大在学中に教養講座で日高先生の講義を聴いて、面白かったので、以来のファンです。日高先生の弟子の竹内久美子さんの本も面白い。
日高先生は理系なのに文章がうまい。一般人でもすーっと読めるように書いてくれる。専門家で、やさしい言葉でわかりやすく書けるって、すごいことだと思います。
たくさんの「へえ!」が詰まっていて、さらにやさしい温かい気持ちになれる本。
その中で一番印象に残ったのは、「幻想の標語」と「エコトーン」。「自然と共生」なんてのは幻想であると。自然は、共生しているように見えても、常に競争し、戦略的に生きているモノたちの戦いの場である。人間は自然といるとホッとするけれど、その時の自然というのは原生林ではない。本当の自然は恐ろしくてホッとするどころではない。人間がホッとするのは、人間の営みと、自然の境界線、「里山」「エコトーン」なのだと。ビオトープを作ったり親水公園を作っても、所詮それは人工物であって真の自然ではない。。。考えさせられ、共感しました。
植物や虫たちの不思議な魅力がいっぱい♪        春の数えかた (新潮文庫)
誰に教えられるわけでもないのに、春になると虫たちが行動を開始し、
植物は花を咲かせる。年によって、春が早く来るときと、遅く来るときが
ある。その年その年の微妙な違いを、自然の中で暮らす虫や植物たちは
どうやって知るのだろう。読めば読むほど不思議さを感じる。生き物たちの
何気ない行動にもちゃんとした意味がある。そのことはだいぶ解明されて
きたけれど、人間がどんなに研究しても、どんなに考えても、分からない
ことがまだまだたくさんある。読んでいて自然の神秘さを感じずには
いられない。虫はあまり好きではないけれど、たまにはじっくり観察して
みるのもいいかもしれない。
著者に好感が持てる        春の数えかた (新潮文庫)

 日本エッセイストクラブ、なる団体の賞を授かったエッセイであるのだけれども、そういう肩書きはどうでもいい。
 読めば引き込まれる着眼点と文体のリズム。

 面白い本だ。



 著者は1930年生まれ、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、総合地球環境額研究所所長を務められているという経歴の先生。
 では何の研究をしているかといえば、「虫」が好きで、日本燐羽学会(つまり蝶とか蛾の研究をしている学会だ)の会長を務められているという方でもある。

 虫の生態系、植物の性。
 人間の身近にいながら、十把一からげにされている微小な生き物達の生き様を一つ一つ紐解いて、子供のような純粋な好奇心が読者にも伝染してくる。



 ・・・ん、ちょっと硬くなったので文章を紹介しましょう。

-------------------

 モンシロチョウの幼虫が休眠サナギになって翌春まで眠ってすごすことになるか、それともすぐチョウがかえる非休眠サナギになるかは、日長ではなく、温度できまる。だから、暖かい年には、秋おそくにまたチョウが出ることがある。その結果、ずいぶんおそくまでモンシロチョウがいることになる。
 なぜこんな違いが生まれたのだろう?

----------------

 いや、どっちでもいいよ。

 ・・・といってしまえば済むところを、

「なぜ?」

 と言って探求していく姿勢が凄い。
 でも、多くのエッセイはたいてい、「○○ということが分かってきたのだ。凄い発見だ。ではなぜ○○なのか? それは未だに謎である」と余韻を残して終る。
 結局よくわからない、のだけれど、そういう「分からない」の積み重ねが世界の奥深さを感じさせて、また楽しい。

 虫や植物の生態、とともに学者らしい「純粋な好奇心」が感じられて、自分も「どうしてだろう?」という目線で身近な自然を見てしまうようになる本。

 表紙の絵も素敵で、お勧めです。
ちょっと物知りになれました。        春の数えかた (新潮文庫)
 高名な動物学者の手によるエッセイ集です。平明で分かりやすい文章の中に、様々な動物学的エピソードが盛り込まれていて、「へぇ」ボタンを押したくなります。
 中でも「幻想の標語」と題された一編では、『自然と人間の共生』『生態系の調和』と言う考え方自他の誤りを明快に指摘していて、小気味いいですね。世の中の生物は種として生き残ろうとしているのではなく、遺伝子が生き残るために、その宿っている個体(つまり生物の一個体)を操って「子孫=遺伝子」を作っているというのです。したがって、一見バランスよく共存しているように見える生物界も、実は調和を保っているのではなく、遺伝子同士のエゴの妥協の到達点にすぎない。花は何とかして昆虫に花粉を運ばせたいから花にとっては不必要な蜜を作るし、昆虫も花粉を運ぶ気なんて全然ないけれど、蜜を取るときに勝手に付いてきてしまうから、やむなく運ぶだけ。互いに徹底的に利用しあっているだけで、お互いの共通理解も意思疎通もない、というのです。おもしろい。なんでも、この『利己的な遺伝子』説はドーキンスというイギリスの動物行動学者の創り出したそうです。
 個人的に好きなのは、動植物が春を知る方法です。日長時間で知るもの、積算温度で知るものがるらしい。また、冬の寒さに当てないでおくと、さなぎは成虫になれずに衰弱して死ぬ話も印象的でした。すごく文章がうまいわけではないのだろうけれど、筆者の知識と動植物に対する情熱が伝わる本でした。

利己的な遺伝子 <増補新装版> 日高 敏隆
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利己的な遺伝子 <増補新装版>


リチャード・ドーキンス 日高 敏隆 岸 由二 羽田 節子 垂水 雄二

定価:¥ 2,940 (税込み)
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ロジカルシンキングの極地        利己的な遺伝子 <増補新装版>
生物に対する考え方を根本から覆してくれる本。接ぎ木や地下茎で増える植物はどこからどこまでが一つの生命なのか?血液中の白血球はそれ自体、生命と言えるのか?アリやミツバチはもしかして集団で一つの生命なのか?そんな昔からの疑問をクリアにしてくれたが、同時により複雑にもしてくれた。また、数理的なのに数式を使わない進化の法則の解説も重厚。生物はその法則が司る対象の一例に過ぎない。進化という思考ツールを用いて生物を理解する本と見てもいいし、生物という具体例をよりどころにして進化の法則を解明する本と見てもいい。いずれと捉えても素晴らしい古典である。

「利己的な遺伝子」だとか「生物は遺伝子の乗り物」だとか、センセーショナルなキャッチフレーズが一人歩きしがちだが、それらは耳目をひくためのささやかな装いに過ぎず、本論はどこまでも徹底したロジックとリアリズムが貫かれている。数式と専門用語の使用を最低限に抑えるなど、大衆への配慮はするが妥協は一切許さない。特に、私たちが普段慣れ親しんでいる情緒的な見方や目的論的な物言いは慎重に排除されている。生命の来歴を冷徹に淡々と解き明かしていく様は、まさにハードボイルド小説そのもの。もちろん、比喩としての情緒的・目的論的な表現の補足は避けられなかったようだが、これは私たちが言語によって世界を認識する際の制約と限界を示していると言えまいか。そしてその事実もまた、進化のメカニズムで説明されなければならない現象なのだろう。

生物進化に情緒など皆無だし、そこから価値や道徳を引き出すことも出来ない。しかし、真に情緒を揺さぶる神秘さは、安直な情緒を廃したリアリズムの先にこそある。また、価値も道徳も、それ自体が進化の法則に従うミームだし、生物学的基盤にも立脚する必要がある。ちょうど、DNAが化学法則に従い、進化が数学に矛盾しないように。人文系・社会科学系の人間こそ読むべき。
刺激的な内容        利己的な遺伝子 <増補新装版>
科学的な新知見があったわけでもなく、
この発見によって科学が進歩した
わけでもない。

新しい考え方の提案が、
とても刺激的で気になります。
読み応え十分です。
最高傑作の面白さ        利己的な遺伝子 <増補新装版>
 本書の増補新装版は第3版に相当し、第1版が1976年に刊行され、第2版が1989年に追記された後、初版30周年記念記念版として刊行された本である。したがって、大部分は30年以上前に執筆されたものであるが、その内容は現在でも燦然と輝いている。

 主張の核心は、「生物は自然淘汰によって進化してきた。進化してきたものは、絶滅せずに生き残ってきたのだから、なんであれ利己的なはずだ。淘汰の、したがって自己利益の基本単位は、種でも、集団でも、個体でもなく、遺伝子である。すなわち、遺伝子の目的が生きのびることという意味において、遺伝子は利己的と言える。」である。加えて、「生物自体は、我々人間も含め、遺伝子が住むための生存機械である」と主張する。刺激的な言葉であるが、この本を読めば、全く専門的知識がなくとも筆者の意図が、十分に楽しめて納得することがわかる。

 たとえば、自然淘汰は遺伝子単位であることを念頭におけば、”なぜ老いて死ぬのか”や”男女(雄雌)の性別はなぜあるのか”、”なぜ、親は子の世話をするのか”、”哺乳類や鳥類はなぜ子育てをするのか”、”どの種をとっても、なぜ出生数が調整されているのか”、”働きアリや働きバチはなぜひたすら女王の子孫のために働くのか”などの疑問でもさえ説明がつく。答えは全て、次世代に遺伝子をより多く残すことから説明されるのだが、詳細は本書を読めば理解できる。

 遺伝子淘汰に加えて、「進化的に安定な戦略」(ゲーム理論でいうナッシュ均衡と同じ)を生物がとることを念頭におけば、”自然界では、同種殺しや共食いはみられないのはなぜか”・”男女比はなぜ50:50なのか”・”動物界の繁殖システム、一夫一婦制・乱婚・ハーレム制はなぜあるのか”も興味のある説明である。これらの答えも本書に記載がある。

 いずれにせよ、ページをめくるたびに、一つ一つの事柄の説明のたびに、惹き込まれる。少なくとも、この2-3年間で読んだ本の中では、最高傑作の面白さである。
進化生物学の古典        利己的な遺伝子 <増補新装版>
30年経っても色あせない科学書は大変珍しい。本書の出版と同時に「科学者はどのようにして私たちの考え方を変えたか?」というドーキンスをテーマにした26人の科学者によるエッセイ集が出版されたが、そのことからも本書の影響力の大きさが伺える。

本書はしばしば時代遅れだ、古すぎるなどと批判される。確かに本書を読んだだけで進化生物学を理解したと考えるのは間違っているが、本書が時代遅れだという批判も同じくらい間違っている。というのも、本書が紹介している自然選択のメカニズム、種の保存論の誤り、血縁選択、互恵的利他主義、ESSと言った概念は現代的な進化生物学の中核をなしているためだ。現代的な理論物理学を学ぶにはニュートン力学の理解を避けて通れない。ニュートン力学が時代遅れだ(から学ぶ必要はない)などという批判が馬鹿げているのと同じように、進化生物学でそれらの概念が生き続けている限り、本書も素晴らしい入門書、概説書として生き続けるはずだ。

また本書は科学書であるだけでない。著者にはそのつもりはないかも知れないが、結果として哲学的な問いかけも行っている。生物の存在や進化に究極的な意図や目的はないこと、種の保存のためという論理はかなり大きく誤っていること、家族をいとおしいと思ったり手助けをしたくなる感情は当たり前なことではなくて、説明が必要な(そして説明されている)自然現象だと言うことなどだ。非生物学者の読者にとっても、決して答えが見つからないだろうと思われがちな深遠な疑問や、疑問にすら感じないような当たり前のことを、論理的に深く考えるきっかけを与えてくれるだろう。
パラダイムの転換をもたらした聖典        利己的な遺伝子 <増補新装版>
 遺伝子こそが生命の主体であることを示したあまりにも有名な生物学の古典。タイトルを見ただけで反感を持つ人も多いだろうが、神のみならず心をも生物の主体から引きずり下ろし、大きな生物学的パラダイムの転換をもたらした聖典である。

エデュテインメントSelection マルチメディア昆虫図鑑改訂版 日高 敏隆
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エデュテインメントSelection マルチメディア昆虫図鑑改訂版



定価:¥ 2,604 (税込み)
発売日:2003-05-02
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