改革の全貌は理解できるが、具体的な手法やノウハウまでは分からない。
コンサルタントがどのように改革に関わり、どんな価値を残していったのかに興味があったのだが、終始キヨスク一人称の書かれ方がされており、コンサルタントの活躍については推測はできるものの、明確に書かれていなかったが残念。戦略コンサルファームであるADLが、戦略立案から実行のフェーズまで関わっていた事が、近年のコンサルファームの主張を裏付けるものとして感心した。
しかし、SCMのシステム構築が最大のテーマになっており、IT系のプロジェクトをよく知ってる人には少し当たり前過ぎて、面白みに欠けるかも。一般論が多く、具体的な検討資料などは出てこない。例えば、文中システムの投資効果の重要性について繰返し訴えているが、その額の算出の考え方やは出てこない。また、結局このプロジェクトでどの程度の投資効果があったのか、定性的には触れられているものの、定量データについては触れられていない(プロジェクト後間もないからだろうけど)。一般論ではどうやればいいか分かっているけど、具体的にはどうやればいいか分からない・・・そういう人が答えを探して読むには適していないだろう。個人的にはプロジェクト企画書に関して、どういう事を含むべきか書かれた箇所と、最後の仮説検証の方法が参考になった。
あと、各章で筆者が異なるのか、改革作業の様子が章順に時系列で並んでおらず、後章で触れられる内容が前章で書かれていたり、またその逆に重複してたりする内容もあり、構成がいまひとつだったように感じた。