フィギュアスケートの伝道者 素直な心が才能を伸ばす!―だれでも結果は出せる
あの伊藤みどりさんや浅田姉妹を育てた山田満知子先生の本。山田先生が監修なさったスケート指導に関する本も同時期に出版されましたが、教育理念などをまとめたものはこれが初めての著作です。
小さなころからお子さんを預かり指導するので、コーチといる時間が長くなる。当然、そのコーチの物の見方、考え方が生徒の考え方の基礎になってしまう。だから、人として当然の礼儀作法や、あいさつをしっかりさせる。
このあたりまえのような「心構え」を本当に徹底して、だれとでも気持ちよく一緒に練習できるように厳しく指導する。このへんに、伊藤みどりさんがなぜ今でも世界中にファンがいるのか、浅田姉妹に人気があるのか、理由があるように思います。
競技で一番になって、つんけん意地悪でいるより、順位は三番、四番でも、あの子はいい子だね、と愛されるほうがいい。と先生は言い切っています。
「スケートの裾野を広げたい」と語る先生は、きびしくてあったかい、肝っ玉母さんのよう。でも笑顔が本当にチャーミングで、明るいですよね。こういう人になら安心してすべてをまかせて学びを受けることができそうです。
ふつうの主婦だった先生が、ご主人の理解、協力を得て、自分の信念に基づいて選手を伸ばしていく・・・これは先生一流の「明るい人生の作り方」です。
これからもずっとお元気で活躍していただきたいです。
やさしい本です 素直な心が才能を伸ばす!―だれでも結果は出せる
著者は伊藤みどりや浅田真央を育てたコーチです。
すごい怖いとコーチなんじゃないかと思っていたのですが、本書を読む限り躾には厳しいみたいですが、小さい子にスケートを楽しく教えるおばあちゃん先生といった感じです。
伊藤みどりや浅田真央のコーチということで、実際には技術や芸術的な難しいことを教えているのだと思いますが、そんなことは書いてませんでした。企業秘密でしょうか。。
小さい子供にスケートを教えつつ、しつけや生き方を教えていけることを生きがいにしていることが最後まで書いてありました。
今でこそ世界で戦えるような競技になりましたが、伊藤みどりと二人三脚で銀メダルまで取った開拓者です。
オリンピック選手を育てて、世界で対等に戦う技術や戦略が本当はあるのだと思いますが、そういうことはこの本には書かれていません。
この本には、競技や人生において大事な精神を小さいときから身に着けることが大事ということが書かれています。
そのために子供と一緒に協力して頑張ってみませんか。というようなことが書かれてます。
コーチの人柄に興味がある人は、読んでみるといいと思います。
多くの才能を育てたからこそ言える自然な言葉の数々 素直な心が才能を伸ばす!―だれでも結果は出せる
伊藤みどりのアルベールビルオリンピックをリアルタイムで見て、感動した者として、読み初めから何となく涙ぐんじゃいました。
子育て最中のママに読んでもらえると、とても良い本だと思います。
生徒さんやママたちに対する肯定的な見方が貫かれていて、子育ての上で、示唆されることも少なくない筈です。
コーチングは、選手を型にはめるのではなく、長所を伸ばすようにする、主体性を引き出す、たかだか20年の選手生活よりその後の長い人生を豊かに送れるように人間性を養ってもらうことが一番大事。
当たり前のことばかりだけれど、世のママはつい見失いがちなことが、きちんと書いてあります。多くの名選手を育ててきた指導者の言葉だけに重みが違います。
惜しむらくは、文章のプロではないため、いかにも素人の文章であること。編集者の力量があれば、名著になったに違いないのにと、残念です。
それで、敢えて星3つ。
次回は、プロのスポーツライターが取材してほしい方ですね。