人間の弱みに付け込む商売の種は永遠に尽きることはありません。そして何らかの弱みを抱えていない人間などありません。今作品の種は結婚詐欺です。そして今回標的とされるのはいまだに結婚できない米穀店の中年のオヤジです。このオヤジの悲哀そしてrise and fallが熱演されています。中国を絡めたいくつもの本当らしい虚構の仕掛けと「人間の信じたいという感情」を徹底的に利用した仕組みは、対象を徹底的にしゃぶりつくします。そして最後の瞬間で、合法的に見事なまでにはしごをはずすというわけです。「夢を売る」という結婚紹介所の社長の言葉もあんがい本質をついているのかもしれません。なんか金融商品のプロモーションと販売に似ていますね。もう一つのサブモティーフは現実の事件をモデルとしたもののようですが、この両者の間には論理的なリンクはありません。