アコギで哀愁漂う曲を作らせたら斉藤和義は天下一品。青春という言葉には、太陽と青空みたいな明るいイメージを持つこともあるかもしれないが、このアルバムで表現されている青春のイメージはどことなく翳りがあるが不思議と共感できる。
特に好きなのは映画「イージーライダー」をテーマにしている『アメリカ』。ハーレーを乗る時に狭い日本の路地を走るのと、アメリカの荒野を走るのとではまったく違う。アメリカへの永遠の憧れを夢として描いている。歌の中ではハーレーとして表現しているが、日本人がロックをやること自体も、どこか英米への憧れを常に抱き続けているのではないかと思う。
ストリングスアレンジされた楽園は、シングルカットしてもよいのでは、と思うぐらいに美しい名曲だと思う。
10年目にして最高傑作と呼べるアルバム。