それでもやっぱりおもしろいんだけど 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
最後がきれいにしめられるので、安心して読めるのはいいのでしょうか悪いのでしょうか。時事ネタを衝撃的に扱うためだから仕方ないのかもしれないけれど、マコトが時にそりゃ鈍いんじゃないかと思えるのは、ちょっと悲しい。マコトもタカシもやっぱり少しずつ丸くなってきて、次巻くらいでターニング・ポイントがあるんじゃないかと。
千川フォールアウト・マザーで、追いつめずにきちんと逃げ場をつくってあげるマコトのおふくろさんがとても好き。池袋フェニックスでマコトのいう「おやじ」が本当のおやじさんじゃなかったんだというのがちょっとだけショックなんですが。
とりあえず読んでおけ的な 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
とりあえず読んでおけ的なIWGP。
逆に言えばムリに読まなくても。
時事ネタをさらっと話にするのはシリーズの定番。
重いネタを扱っているのにサラッとしているのはいいのか悪いのか。
今回は非正規雇用、シングルマザーと重いテーマを扱ってる。
が、やはり軽い。ダイレクトに伝わってこない、というか、
週刊誌やテレビの様なフィルターを通じてと同じ感じ。現実感に乏しい。
とにかく軽く読めるところ、それがこのシリーズの特徴だ。
外れなし。
派遣レジスタンス 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
個人的には、ウエストゲートパークシリーズ最高傑作である。話としての面白味もあり、リアリティもある。「暗い」という意見があるのも共感できる、しかし現在の社会は多くの人にとって「首相」と違い「楽観」できるものであはないだろう。20代、30代の人に是非読んでもらうためにも、早期の文庫化が待ち遠しい。
IWGPだって感じ 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
テーマが重いって書いているかたもいますがいつもテーマは周りで問題になっていることを書いているので重いとは思いませんでした。
今回取り上げたのは派遣についての話もありますが、あれは国が考えなきゃいけないと思いこまされているから重いと思うだけで、いつもの通り感じだと思いました(よっぽど中国の労働の話の方が重いんじゃないかと………)
クリンナップスはちょっと中途半端かなと思いますが、その他はいつもの感じです。
ただ若者向けってよりは30代前半に共感が得られそうな気がする内容ではと思いますが
うーん。 非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
「トラブルシューター」…なんだか今の時代にこの言葉って、少し気恥ずかしい。
ひと昔前の言葉みたいな気がしてしまう。
まあ、シリーズ第一作が書かれたのは相当前ですものね。
内容は、時代に即したテーマを扱っていて、クラシックの曲名も
いくつも出てきて、重厚感かある…ようでいて、実は上滑りで軽い感じ。
確かに、考えさせられたこともたくさんあったし、普段はスルーしてしまっている
ことを、もう少し真剣に、身近な問題として考えるきっかけになったかもしれません。
出版物としては、それで充分な意義があるのかもしれません。…が。
私は、作者が思っていることを、作中にあまりにわかり易く反映させるやり方は
あまり好きではなく。
モノローグでも、そこに書かれているのが主人公マコトの思考なのか、作者の
社会に対して思っていること垂れ流しなのかがわかりづらく、なんだか
マコトに自己を投影し、代弁させている気がして好きになれませんでした。
石田さんはエッセイもたくさん書かれているんだから、自分の気持ちは
そちらに書いていただき、小説の中では、登場人物の息吹きだけを感じたいのです。
「夜の桃」のうすっぺらさにはかなりがっかりしましたが、これも、なんだか
世の中と小説を安易に結びつけて、新聞記事の中に主人公を放りこんだような感じ。
最近の石田さんは「時代にマッチし、世間に求められているスタイリッシュな俺」を
自己プロデュースみたいで、なあんか好きになれないなあ。