動物がどのように食材として、私達の食卓まで届くかがわかりやすく書かれている。畜産の専門家の語る動物の生理は興味深い。
が、はたして私達の口にするこれらの食材は、安全で健康的なものといえるのだろうか?
この本は、たんたんと動物の置かれている状況を描写しているだけに、本当に安全で、自然なおいしいものが食べたいという素朴な欲求を思い起こさせてくれた。
あなたはどう感じるだろうか?
まるで工場生産品のように毎日卵を生む鶏。3ヶ月間日本にいると「国産牛」となる牛。日本において劇的に食肉の消費量は上がっているが、自給率は上がってはいない。家畜の肥料の国内自給率のあまりの低さにも唖然とする。美味しい食肉を愛して止まない著者は、それゆえに、飽食の背景を描き出していると思う。BSE問題、大食品メーカーの欺瞞で食の安全が危惧される今だからこそ、読んでほしい1冊です。